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ゴールデンエイジとは?プレゴールデンエイジからの運動・習い事を紹介

公開日:2025.04.10

元気よく走る4人の子供

子どもの成長を見守るなかで、「ゴールデンエイジって何?」「プレゴールデンエイジにはどのような運動をさせるべき?」と悩む方もいるでしょう。

子どもの運動能力が爆発的に伸びる時期のことを「ゴールデンエイジ」と呼びます。運動能力の発達には、その準備段階である「プレゴールデンエイジ」から運動経験を積むことが大切です。

本記事では、ゴールデンエイジとプレゴールデンエイジの関係、ゴールデンエイジにやっておくべき運動、親ができるサポート方法を詳しく解説します。

プレゴールデンエイジから運動環境を整えることで、子どもの成長を最大限に引き出すことが可能です。お子さまのスポーツ能力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. ゴールデンエイジとは?運動能力の成長期!

ゴールデンエイジとは、子どもの運動能力が急速に成長する時期のことです。この時期に習得した運動スキルは、その後の成長に大きな影響を与えます。

ゴールデンエイジの考え方の基盤となっているのは、アメリカの医学者スキャモンが発表した「発育・発達曲線」です。身長や体重などの成長を示した「一般型」に加えて、「神経型」「リンパ型」「生殖器型」など、体のさまざまな部位や組織の成長パターンを表しています。

大きくジャンプする男の子
スキャモンの発育曲線

画像引用:児童福祉週間に子どもの健康を考えましょう|JFOHP::日本口腔保健協会::
参考:Scammon, R.E. (1930). The Measurement of the Body in Childhood.

この「発育・発達曲線」によると、運動能力と深く関連する「神経型」の発達は、12歳頃までにほぼ完全に完成するとされています。そのため、12歳頃までに多様な運動体験を通じて神経に適切な刺激を与えることで、運動能力を効果的に高められるでしょう。

2. ゴールデンエイジの「3段階」とは?

ゴールデンエイジには、「プレゴールデンエイジ」「ゴールデンエイジ」「ポストゴールデンエイジ」の3段階があります。それぞれの段階で体の成長に合わせた運動をすることで、運動能力をより高められるでしょう。

紙飛行機を天に向ける3人の子供

2-1. 4~8歳のプレゴールデンエイジ

プレゴールデンエイジと呼ばれる4~8歳頃は、脳内の神経回路が80%まで形成され、神経系の発達が最も活発な時期です。運動能力の土台は、この時期に形成されます。

プレゴールデンエイジ期は、バランス感覚や空間認識能力などが顕著に発達するのが特徴です。この時期の子どもの動作は全体的に粗いものの、小学校入学時期に差し掛かると次第に動きの緻密さが増し、より円滑に体をコントロールできるようになります。

多くの刺激を受けることで運動神経が向上するため、この時期にどのような環境で育つかが、将来の運動能力に影響を与えるといわれています。

2-2. 9~12歳のゴールデンエイジ

9~12歳頃には、神経系の発達がほぼ100%に達します。思い通りに体を操れるようになり、さまざまな動作や技術を短期間で吸収できることから、「ゴールデンエイジ」と呼ばれています。

ゴールデンエイジは、技術面とセンス面の両方で飛躍的な伸びが期待できる、人生でたった一度だけ訪れる重要な時期です。この段階でさまざまな身体活動を経験することは、運動能力の発展に大きく貢献します。

ただし、これらの年齢はあくまで目安に過ぎません。子どもの成長のペースには個人差があるため、目安となる年齢から前後することも十分に考えられます。

2-3. 13~15歳のポストゴールデンエイジ

13〜15歳のポストゴールデンエイジは、体が著しく発達する時期です。骨格や筋肉の急速な発達が見られ、筋力やスピード面でも著しく成長します。

神経系はすでに形成が完了しているため、新しい動きや複雑な技術を習得するのは比較的難しい時期です。これまでに培った運動スキルをさらに向上させ、より高度な技術や戦術を習得することが求められます。

また、論理的思考が発達する時期でもあるため、瞬時の状況判断力を養うことも可能です。この時期には専門的なトレーニングや戦術への理解を深めるとともに、メンタル面の成長を意識しながら競技に向き合うとよいでしょう。

3. 【段階別】ゴールデンエイジにやっておくべき運動

プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジ、ポストゴールデンエイジのそれぞれの時期に合った運動を取り入れることで、スムーズな成長をサポートできます。以下では、各段階で推奨される運動を紹介します。

芝生を走る2人の女の子

3-1. プレゴールデンエイジ期

プレゴールデンエイジ期では、特定のスポーツに限定するのではなく、遊びを通じて体の使い方を自然に学びましょう。この時期におすすめの運動は、リズム感やバランス感覚を養う動きです。

たとえば、鬼ごっこや縄跳び、平均台の上を歩く遊びなどは、全身の協調性を高めるのに適しています。さらに、キャッチボールやボール蹴りなどの動作により、体の使い方の基本が自然に身についていきます。

この段階で最も重要なのは、運動を「楽しい」と感じることです。無理に運動させるのではなく、子どもが自発的に体を動かしたくなるような環境を整えましょう。また、飽きたら次の遊びへと移行することで、さまざまな種類の遊びで体を動かす経験をたくさん積ませることが重要です。

3-2. ゴールデンエイジ期

ゴールデンエイジ期は、運動能力が飛躍的に向上し、新しい動きを短期間で習得しやすい時期です。さまざまなスポーツを経験し、基本的な運動スキルを身につけましょう。

この時期には「コーディネーショントレーニング」もおすすめです。コーディネーショントレーニングとは、体の各部位を協調させて動かすことで、運動神経やバランス感覚、リズム感などを鍛えるトレーニングです。反応能力や空間認識能力、タイミングの調整力を高める効果があり、どのスポーツにも応用できる基礎的な運動能力を向上できます。

特におすすめのコーディネーショントレーニングは、キャッチボールです。距離感を測る、タイミングをとる、安定したフォームを保つなど、コーディネーション能力を総合的に鍛えられます。

3-3. ポストゴールデンエイジ期

体の成長や脳の発達が進むポストゴールデンエイジ期からは、より高度なスポーツスキルの習得や、競技レベルの向上を目指したトレーニングが求められます。心肺機能の発達も進むため、スタミナを向上させるインターバルトレーニングも効果が現れやすくなるでしょう。

この時期の運動では、これまでに習得した技術を繰り返し練習することで、さらに精度を高められます。また、競技スポーツに本格的に取り組む時期でもあるため、より実践的なトレーニングを取り入れましょう。

ただし、ケガを防ぐためにも無理なトレーニングを避け、バランスのとれた運動を心がけることが重要です。

4. プレゴールデンエイジからの親のサポート法5選

プレゴールデンエイジは、運動神経の基礎がつくられる重要な時期です。この時期から親が適切なサポートをすることで、子どもの運動能力をより効果的に伸ばすことが可能です。

青空の下で両手を広げて走る女の子と両親

4-1. プレゴールデンエイジを逃さないようにする

プレゴールデンエイジは、運動神経の基礎が形成される重要な時期です。より高い運動能力を育むために、プレゴールデンエイジ期にこそ、日常生活の中で積極的に体を動かす機会をつくりましょう。

この時期を逃さないためには、親の意識が欠かせません。まずは家庭で運動を習慣化し、毎日15〜30分程度公園で遊ぶ、親子で体操する、散歩に行くなど、無理なく継続できる運動習慣をつくるとよいでしょう。

プレゴールデンエイジ期を有効に活用することで、その後のゴールデンエイジでの運動学習が効率的に進み、生涯にわたる運動能力の可能性が広がります。運動の機会を意識的に増やし、運動が当たり前になるような環境を整えましょう。

4-2. いろいろな運動を経験させる

プレゴールデンエイジ期に多様な運動を経験することが、後のスポーツ能力の向上や発達につながります。特定の競技に早くから集中するのではなく、さまざまな体の使い方を覚えることが重要です。

多様な動作を経験することで、運動能力のバランスが整い、以降の技術習得がスムーズになります。たとえば、走る・跳ぶ・投げる・蹴る・バランスをとるといった動作を遊びの中で取り入れましょう。

また、いろいろな運動を経験することで、子ども自身が「好きな運動」を見つけやすくなります。特定のスポーツに縛られず、幅広い動きを経験することで、将来的にどのスポーツを選択しても対応しやすい運動能力が身につくでしょう。

4-3. 体だけでなく心と頭も育てる

ゴールデンエイジでは、運動能力の発達だけでなく、「心」と「頭」の成長も非常に重要です。スポーツや遊びを通して成功体験を積むことで、「できた!」という喜びが自信につながり、挑戦する意欲が生まれます。

自分の力を発揮できるメンタルを育てるためには、自発的に行動できる環境づくりが欠かせません。親も日常的にほめることを意識し、子どもが安心して挑戦できる環境を整えましょう。

また、運動を通じて考える力を育むことも大切です。あえて正解をすぐに教えず、「どうすれば上手にできるか?」を考えさせることで、運動に対する理解が深まるでしょう。

4-4. 運動を楽しめる環境をつくる

運動を習慣化するには、子どもが「楽しい」と感じることが不可欠です。特にプレゴールデンエイジでは、スポーツの技術を教えるよりも、自然に体を動かしたくなる環境をつくりましょう。

親自身が一緒に体を動かすことも、子どもが運動を好きになるきっかけになります。親子でキャッチボールをしたり、ダンスや鬼ごっこを楽しんだりすることで、運動が特別なものではなく、日常生活の一部として自然に取り入れられるようになるでしょう。

運動を楽しめる環境を整えることは、プレゴールデンエイジの子どもが将来的にスポーツを好きになるかどうかを左右する大切な要素です。「運動=楽しい」というポジティブな感情を育み、継続的な運動習慣につなげましょう。

4-5. スポーツ系の習い事に通わせる

プレゴールデンエイジ期にスポーツ系の習い事を始めることで、運動能力の向上が期待できます。プロの指導者から適切なアドバイスを受けることで、正しいフォームや効率的な体の使い方を学べるでしょう。

また、スポーツを通じて、困難に挑戦する力や粘り強さも養われます。失敗を経験しながら「次はうまくやろう」と前向きに取り組むことで、忍耐力や行動力が育まれ、自信につながるでしょう。さらに、チームスポーツでは仲間との協力を学び、個人競技でも指導者との関わりを通じて礼儀やコミュニケーション能力が身につきます。

このようにスポーツ系の習い事は、子どもの運動能力だけでなく、心の成長や社会性を育む貴重な機会となります。

5. プレゴールデンエイジからできるおすすめの習い事

プレゴールデンエイジ期からスポーツ系の習い事をすることで、子どもの運動能力の発達を促し、将来的にスポーツを楽しめる基礎をつくれます。この時期には、体をバランスよく動かせる習い事を選ぶとよいでしょう。

柔軟体操をする4人の子供

5-1. サッカー

サッカーは、走る・蹴るという運動を頻繁に行う、プレゴールデンエイジに適したスポーツです。ボールを扱いながら動くことで、瞬時の判断力やバランス感覚が養われ、全身の運動能力が向上します。

また、サッカーはチームスポーツのため、協調性やコミュニケーション能力の向上にもつながります。仲間と協力しながらプレーすることで、ルールを理解し、相手の動きを考えながら行動する力が育まれるでしょう。

サッカーは比較的気軽に始められるスポーツの一つです。公園や自宅の庭など、広いスペースがなくても練習できるため、習い事として通わせるだけでなく、家庭でも親子で楽しめるでしょう。

5-2. 水泳

水泳は全身を使った運動であり、バランスのとれた体の発達に適したスポーツです。左右対称の動きを基本とするため、筋肉の発達が偏ることなく、均等に鍛えられます。

また、水泳は呼吸のコントロールが求められるスポーツであり、肺活量を鍛えるのに効果的です。水中では息を止めたり、リズムよく呼吸をしたりする必要があるため、自然に深い呼吸を意識するようになります。

加えて、水泳は他のスポーツに比べてケガのリスクが低い点も魅力です。水の中では関節への負担が少なく、安全に運動を続けられるでしょう。

5-3. スポーツ教室

スポーツ教室は、さまざまな動きを経験するのに適した習い事です。特定の競技に偏ることなく、いろいろな運動スキルを身につけられるため、運動能力の土台づくりにおすすめです。

スポーツ教室では、走る・跳ぶ・投げる・蹴る・バランスをとるなど、基本的な運動動作をまんべんなく経験できるため、将来的にどのスポーツにも対応しやすい基礎を身につけられます。プレゴールデンエイジ期は神経系の発達が著しい時期であるため、多様な動きの経験が発達にもよい影響を与えるでしょう。

特に、まだどのスポーツが向いているかわからない子どもには、複数の動きを学べるスポーツ教室が適しています。さまざまな運動を経験することで、自分の得意な動きを見つけるきっかけにもなり、将来的に競技スポーツに進む際にも役立ちます。

6. ゴールデンエイジへの準備はプレゴールデンエイジから始めよう

ゴールデンエイジは、子どもの運動能力が飛躍的に向上する重要な時期で、その基盤はプレゴールデンエイジにつくられます。この時期にどのような運動経験を積むかによって、ゴールデンエイジでのスキル習得のスピードや運動能力の発達が大きく変わります。

プレゴールデンエイジでは、特定の競技にこだわらず、さまざまな動作を経験することが大切です。この時期に運動を楽しむ習慣をつけることで、ゴールデンエイジ以降の成長がスムーズになるでしょう。

両手を上げて頭の上で丸を作る3人の子供

プレゴールデンエイジ期からゴールデンエイジへの準備をするなら「忍者ナイン」がおすすめです。「忍者ナイン」は、東大名誉教授監修のプログラムを採用し、子どもの運動能力を総合的に伸ばすことを目的としたスポーツ教室です。9つの基本動作(走る・跳ぶ・投げる・打つ・捕る・蹴る・組む・バランス・リズム)を習得することで、どのスポーツにも活かせる基礎を築けます。

子どもが運動を好きになり、楽しみながら成長できる環境を整えることが、将来の可能性を広げる第一歩となります。科学的に裏づけられた指導方法で子どもの成長を支えたいと考えている保護者の方は、「忍者ナイン」の無料体験レッスンにぜひご参加ください。

執筆者:子どもスポーツ教室 忍者ナイン編集部

やる気スイッチグループは、個別指導塾のスクールIE、幼児教育のチャイルド・アイズ、キッズスポーツ教室の忍者ナイン、子ども向け英会話のウィンビー、英語で預かる学童保育のキッズデュオ、コンピュータサイエンス教育のHALLOを全国で展開する総合教育グループです。

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